
みなさんこんにちは。EDM Matrixです。Deep House(ディープハウス)とは、ミニマルなハウスのドラムに、アナログ感のあるシンセと落ち着いたマイナーコードを重ねた、「リラックスして聴けて、踊れる」EDMジャンルです。昔から安定した人気があり、カフェや作業用のBGMとしても親しまれています。この記事では、Deep Houseの特徴、聴いておきたいレーベル、作り方の基本、入門におすすめの10曲を紹介します。
この記事でわかること
- Deep Houseの5つの特徴と、ほかのハウス系ジャンルとの違い
- Deep Houseを作るときの基本の手順(FL Studio)
- 入門にぴったりのおすすめ曲・アーティスト10選
Deep Houseとは?5つの特徴
上のSpotify公式プレイリストを聴いていただくとわかるように、Deep Houseには次のような特徴があります。
| 要素 | 特徴 |
|---|---|
| ドラム | ミニマルで伝統的な、4つ打ちのハウスのドラム |
| パーカッション | 少しエスニックな雰囲気のパーカッション |
| シンセ | アナログ感の強い、温かみのあるシンセ |
| リズム | 3連符(トリプレット)系のリズムやハネたノリ |
| コード | シンプルなマイナーコードの進行 |
ひと言でいえば「リラックスできる大人のEDM」です。チルな雰囲気がありながら、ちゃんと踊れる音楽と言えるでしょう。
まずチェックしたい代表的なレーベル
Deep Houseに興味を持ったら、まずは代表的なレーベルのチャンネルを聴いてみるのがおすすめです。
この記事の手順は FL Studio Template Pro に設定済みです。 詳細を見る →
Deep Houseの作り方(基本の手順)
Deep Houseは、音数を少なくして、グルーヴ(ノリ)と音色の温かさで聴かせるのがコツです。派手なドロップを作るEDMとは考え方が少し違います。FL Studioを例に、基本の流れを紹介します。
- テンポを決める…ほかのハウス系と同じく、120台前半〜中盤のBPMで作られることが多いです。
- ドラムを打ち込む…4つ打ちのキックに、2拍目と4拍目のクラップ、裏拍のオープンハイハットを置きます。チャンネルラックのSwingを少し上げると、ハネたノリが出ます(「FL Studioの使い方」)。
- パーカッションを足す…シェイカーやコンガなどを小さめの音量で重ね、エスニックな雰囲気を加えます。
- コードを作る…マイナーコードに7thなどを加えた、落ち着いた響きのコードを短く刻んだり、パッドで伸ばしたりします(「EDMにおすすめのコード進行」)。
- ベースを作る…丸みのある温かいベースで、キックとぶつからないようにリズムを組みます(「ベースの作り方のコツ」)。
- 少しずつ変化をつける…フィルターのオートメーションや、パートの抜き差しで、ゆっくり展開させます(「オートメーションとは?」)。
よくある失敗は、音を詰め込みすぎてしまうことです。Deep Houseは「引き算」の音楽なので、迷ったらパートを1つ減らしてみましょう。そのぶん、リバーブやディレイで空間を作ると、雰囲気がぐっと良くなります(「リバーブの使い方」)。
Deep Houseらしい音色を作る3つのコツ
同じコード進行でも、音色の選び方でDeep Houseらしさは大きく変わります。
- コードはエレピやオルガン系の音色で…エレクトリックピアノやオルガン、柔らかいシンセのコードは、Deep Houseの温かい雰囲気と相性が良いです。高域を少しカットすると、アナログ感が出ます。
- ハイハットに強弱をつける…すべてのハイハットを同じ強さで鳴らすと機械的に聞こえます。ピアノロールでベロシティ(音の強さ)を少しずつ変えるだけで、人間らしいノリになります。
- サイドチェーンは控えめに…ベースやコードにかけるサイドチェーンは、ビッグルーム系のように深くかけず、うっすら揺れる程度にすると落ち着いた雰囲気を保てます(「サイドチェーンとは?」)。
ドラムの質感を上げたい方は「ドラムの音作りのコツ11選」も参考にしてください。
Deep Houseのおすすめ曲・アーティスト10選
ここからは、EDM Matrixが選ぶ、Deep House入門にふさわしいおすすめ曲を紹介します。
Lane 8 – With Me
以前掲載していたSoundCloudの埋め込みが再生できなくなったため、Spotifyで検索して聴いてみてください。
Tourist – Apollo
AMTRAC – Escalator
Tycho – Jetty
Bonobo – Ibrik
Icarus – October
KAASI – Those Days
Gallago – Lifeboat
以前掲載していたSoundCloudの埋め込みが再生できなくなったため、Spotifyで検索して聴いてみてください。
Kiasmos – Blurred
Chris Malinchak – Blue
Deep Houseを聴いて学ぶコツ
Deep Houseを作れるようになりたいなら、「なんとなく流す」のではなく、パートごとに耳を向けて聴くのがいちばんの近道です。
- ドラムだけを追いかけて聴く…キック、クラップ、ハイハットがどこで鳴っているか、どこで抜けるかに注目します。
- ベースとコードの関係を聴く…ベースがコードのどの音を弾いているか、キックとどうずらしているかを確認します。
- 展開の変化を数える…何小節ごとに新しい音が入ったり抜けたりしているかをメモすると、Deep Houseの「ゆっくりした展開」の作り方がわかります。
気に入った曲が見つかったら、DAWに読み込んで、自分の曲と音量や音のバランスを聴き比べるのもおすすめです。曲の分析方法は「FL Studioの使い方」のパート3で紹介しています。
よくある質問
Deep HouseとTropical Houseの違いは?
Tropical Houseは、マリンバやスチールパン、フルートのような明るい音色を使った、夏らしく爽やかなジャンルです。Deep Houseは、より落ち着いたマイナーコードとアナログ感のある音色が中心です。詳しくは「Tropical Houseとは?」をご覧ください。
Deep HouseとProgressive Houseの違いは?
Progressive Houseは、フィルターのかかったシンセや大きなリバーブで、爽やかな盛り上がりをゆっくり作っていくジャンルです。Deep Houseは、盛り上がりよりもグルーヴと雰囲気を重視します。詳しくは「Progressive Houseとは?」で紹介しています。
まとめ
- Deep Houseは、ミニマルなハウスのドラム、アナログ感のあるシンセ、マイナーコードが特徴の「大人のEDM」
- 作るときは音数を減らし、グルーヴと空間で聴かせる
- まずはAnjunadeepなどのレーベルと、紹介した10曲から聴いてみる
ほかのジャンルも知りたい方は「Future Bassとは?」や「Lofi Hip-Hopとは?」もどうぞ。それではまた次回お会いしましょう。

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