
リバーブとは?おすすめのプラグインは?
リバーブは、音に「空間」と「奥行き」を与えるエフェクトです。この記事では、EDM制作でリバーブを使いこなすための基本と、プロがよく使うコツ、海外で人気のおすすめプラグインを紹介します。結論から言うと、まずは「Decay(長さ)」と「Mix(混ぜる量)」の2つだけを意識し、センド(AUX)で使ってリバーブ音にEQをかけるのが、ミックスを濁らせないコツです。
この記事でわかること
- リバーブとは何か、なぜ必要なのか
- Decay・Mix・Pre-Delayなど主要パラメーターの意味
- Room・Hall・Plateなどリバーブの種類と使い分け
- EDMでの具体的な使い方と、無料を含むおすすめプラグイン
リバーブとは何か
リバーブとは「残響効果」のことです。普段音を聴くとき、音がいきなりプツっと切れることはありません。必ず部屋の壁や床に反射して、響きが残りますよね。身近な例だと、お風呂で歌うと声がよく響くのがリバーブです。
つまり現実の世界では、元の音には常に少し「フェードアウトする尻尾」がつきます。これはEDM制作でもとても重要な考え方です。例えばスネアのサンプルにリバーブをまったくかけないと、人間は「このスネアはどこで鳴っているんだ?」と不自然に感じてしまいます。リバーブを使うことで、音の距離感(近い/遠い)と空間の広さをコントロールできるのです。

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リバーブで大切なのは「Decay」と「Mix」
Nigel Good : Reverb 101
まずは上のNigel Goodの動画を見てみてください。私が見た中でも特にわかりやすいリバーブの解説動画です。
リバーブのプラグインはノブがたくさんあって難しく見えますが、あえて簡単に言うなら、大切なのはDecayとMixだけです。
- Decay:「どれくらい響きを伸ばすか」。ドラムなど近くで鳴っているものは短く、効果音など遠くで鳴ってほしいものは長く設定します。
- Mix:「響きをどれくらい元の音に混ぜるか」。インサートで使うなら、大抵は10%〜50%あたりに収まることが多いです。
基本的にはこの2つが合っていれば、サウンドがおかしくなることはありません。慣れてきたら、次のパラメーターも触ってみましょう。
| パラメーター | 意味 | 使い方のヒント |
|---|---|---|
| Pre-Delay | 元の音から響きが始まるまでの時間 | 少し長めにすると、ボーカルやリードの輪郭が残りやすい |
| Size | 空間の大きさ | 大きいほど広い会場のような響きになる |
| Damping/High Cut | 響きの高域の減衰 | 高域を抑えると、落ち着いた暖かい響きになる |
| Low Cut | 響きの低域のカット | 低域の濁りを防ぐ。EDMではほぼ必須 |
| Early Reflections | 最初に返ってくる反射音 | 音の「部屋っぽさ」や距離感を左右する |
リバーブの種類と使い分け
リバーブには、どんな空間を再現するかによっていくつかの種類があります。プリセット名にもよく出てくるので、ざっくり覚えておくと選びやすくなります。
| 種類 | 響きの特徴 | EDMでの使いどころ |
|---|---|---|
| Room | 小さめの部屋の短い響き | ドラム、パーカッションに自然な空気感を足す |
| Hall | コンサートホールの広く長い響き | パッド、ストリングス、ブレイクの雰囲気作り |
| Plate | 金属板を使った明るく密度の高い響き | ボーカル、スネア、クラップ |
| Shimmer | 響きにピッチシフトが加わったキラキラした響き | アンビエントなパッドや、イントロ・ブレイクの演出 |
EDMでリバーブを使うコツ
EDMは低音とリズムがはっきりしていることが大事なジャンルです。リバーブをかけすぎると、すぐにミックスが濁ってしまいます。次のコツを押さえておきましょう。
- センド(AUX)で使う:リバーブ用のトラックを作り、Mixを100%(Wetのみ)にして、各トラックから送る量で調整します。複数の音を同じ空間に置けるので、まとまりが出ます。
- リバーブ音にEQをかける:リバーブ後にLow Cutを入れて、低域の響きをカットします。キックやベースと響きがぶつかるのを防げます。
- キックとサブベースにはかけない(またはごく少量):低音の芯がぼやけるので、EDMでは基本的にドライのままにします。
- ダッキングする:リバーブのトラックにキックやボーカルでサイドチェーンをかけると、響きが邪魔にならず、ノリも出ます。やり方はサイドチェーンの記事で解説しています。
- 演出として大胆に使う:ドロップ直前に一瞬だけMixを100%にしたり、リバーブを逆再生した「リバース・リバーブ」を使ったりすると、展開にメリハリが出ます。Reverse(リバース)機能の使い方も参考にしてください。
よくある失敗は、パートごとに別々のリバーブをインサートして、全部の音が違う空間で鳴ってしまうことです。センドのリバーブを1〜2個に絞るだけでも、ミックスがすっきりします。
さらに詳しい使い方を知りたい方は、以下の記事も参考になります。
- LANDR – What Is Reverb?
- Waves – 8 Reverb Mixing Tips
FL Studioなら純正のFruity Reeverb 2から
FL Studioユーザーは、まず純正のFruity Reeverb 2で十分に練習できます。DEC(Decay)、DELAY(Pre-Delay)、SIZE、L.CUT/H.CUT、DAMPなど、ここで紹介したパラメーターがひと通り揃っていて、DRY/WETを別々に調整できます。使い方は【FL Studio】Fruity Reeverb2の使い方で解説しています。
海外で人気のおすすめリバーブプラグイン
海外のEDMプロデューサーの間では、Valhalla社のリバーブが圧倒的によく使われています。私が今まで見てきたプロデューサーも、ほとんどの人がValhallaを使っていました。私自身もValhallaを使っていますが、本当に質が高く、価格も手頃です。なので例外として、リバーブに関してだけは、お金を出しても手元に置いておく価値があると思います。
- Valhalla Supermassive(無料):広大で幻想的な響きやディレイが作れるプラグイン。v5.0でSiriusモードが追加されました。Windows/Mac(Intel・Apple Silicon)に対応。まずはこれから試すのがおすすめです。
- Valhalla Room:自然な部屋鳴りからホールまで作れる、万能タイプ。
- Valhalla VintageVerb:1970〜80年代のデジタルリバーブ機の質感がテーマ。ボーカルやパッドに使いやすい定番。
- Valhalla Shimmer:キラキラしたシマー系の響きが得意。アンビエントな演出に。
- Valhalla Plate:明るく密度の高いプレートリバーブ。ボーカルやスネアに。
価格や最新バージョンは、Valhalla DSPの公式サイトで確認してください。
よくある質問
リバーブはインサートとセンド、どちらで使うべきですか?
基本はセンドがおすすめです。複数の音に同じ空間を共有させられ、リバーブ音だけにEQやサイドチェーンもかけられます。特定の音だけに特殊な響きをつけたいときはインサートでもOKです。
リバーブとディレイの違いは何ですか?
リバーブは無数の反射が混ざった「響き」、ディレイははっきり聞き取れる「やまびこ」です。組み合わせて使うことも多いです。ディレイはディレイの使い方やコツで解説しています。
無料のリバーブでもリリースできるクオリティになりますか?
なります。DAW純正のリバーブやValhalla Supermassiveでも、使い方さえ押さえれば十分なクオリティが出せます。大事なのはプラグインよりも、量とEQの調整です。
まとめ
- リバーブは音に距離感と空間を与えるエフェクト。まずはDecayとMixを意識する
- EDMではセンドで使い、リバーブ音のLow Cutやダッキングで濁りを防ぐ
- プラグインは純正か無料のValhalla Supermassiveから。気に入ったらValhallaの有料版へ
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それではまた、次の記事でお会いしましょう。Happy Producing<3

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