Progressive HouseのプロデューサーNigel Good

みなさんこんにちは。EDM Matrixです。Progressive House(プログレッシブ・ハウス)とは、フィルターのかかったノコギリ波のシンセ、大きなリバーブのパッド、sus(サスペンデッド)を多用した爽やかなコード、パンチのあるドラムが特徴の4つ打ちのEDMジャンルです。その爽やかなサウンドで、日本でも人気があります。この記事では、Progressive Houseの特徴と「本物のプログレ」をめぐる議論、兄弟ジャンルのProgressive Tranceとの違い、作り方の基本、おすすめ曲を紹介します。

この記事でわかること

  • Progressive Houseの特徴と、「プログレの定義があいまい」と言われる理由
  • Progressive Tranceとの違いと、それぞれのおすすめ曲
  • Progressive Houseを作るときの基本のポイント

Progressive Houseとは?4つの特徴

上のSheepyのミックスを聴いていただくとわかるように、Progressive Houseには次のような特徴があります。

  • フィルターのかかったノコギリ波(Saw Wave)のシンセ
  • 大きなリバーブとパッド
  • sus(サスペンデッド)コードを多用したコード進行
  • パンチのあるドラム

その爽やかなサウンドで、いつもほかのEDMとは一線を画しています。

「プログレの定義がわからない」と言われる理由

一方で、最近はこのような曲も、大手のSpinnin’ RecordsなどからProgressive Houseとして出ています。そのため、「結局、プログレの定義がわからない」と思っている方もいるでしょう。

この点については、Progressive HouseのプロデューサーであるNigel Goodが、以前のインタビュー(掲載していたTHE ALLEYS Mag.は現在閉鎖)でわかりやすく語っていました。要約すると、次のような内容です。

  • 2008年ごろは、もっと「アコースティックで、豊かで(lush)、メロディックな」Progressive Houseが作られていた。しかし最近は、ポップなBigroomやElectroがProgressive Houseと呼ばれるようになってきている。
  • その流れにつられて、作り手側も「音を大きく、メロディを少なく」曲を作るようになってしまっている。今後は流れの逆へシフトし、本来のプログレッシブを作っていきたい。

彼のような、古き良きProgressive Houseを聴きたい方は、インタビューで名前が挙がっていた次のレーベルをチェックしてみましょう。

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Progressive Houseのおすすめ曲・アーティスト7選

ここからは、EDM Matrixが選ぶProgressive Houseのおすすめ曲を紹介します。

Nigel Good – Nothing Out Here

Kozoro – Silhouette

ZENI – After Glow (feat. Danyka Nadeau)

EDX – We Can’t Give Up ft. Tom Gregory

Xanwow – Wonders

deadmau5 – The Veldt (feat. Chris James)

Talamanca – A Day At The Beach

Progressive Tranceとの違い

Progressive Trance(プログレッシブ・トランス)は、Progressive Houseよりも少し激しく、高揚感を強めた兄弟ジャンルです。どちらも爽やかで4つ打ちですが、トランスのほうがシンセが分厚く、メロディが前に出る傾向があります。

Progressive HouseProgressive Trance
シンセフィルターのかかったSaw、柔らかいパッド大きなリバーブのかかったSupersaw、激しいSaw Bass
メロディ控えめで、雰囲気重視BellやPianoの美しいメロディが前に出る
コードsusコードを多用した浮遊感前に進んでいく感じのある進行
テンポ4つ打ち128BPM付近の4つ打ちが多い

Progressive Tranceをさらに詳しく知りたい方は、Anjunabeats、Silk Music、Enhancedなどのレーベルをチェックしてみましょう。

Progressive Tranceのおすすめ曲4選

Xanwow – Desire

Audien – Wayfarer

ilan Bluestone – Spheres

Wisp X – Wake

Progressive Houseの作り方のポイント

Progressive Houseらしさを出すコツは、音を「足す」より「少しずつ変化させる」ことです。「プログレッシブ(前進する)」という名前のとおり、展開をゆっくり進めていくのがこのジャンルの魅力です。

  1. コードはsusコードから…sus2やsus4を混ぜると、浮遊感のある爽やかな響きになります(「EDMにおすすめのコード進行」)。
  2. フィルターをオートメーションで動かす…ノコギリ波のシンセにローパスフィルターをかけ、数小節かけてゆっくり開いていくと、曲が前に進む感覚が出ます(「オートメーションとは?」)。
  3. リバーブとディレイで空間を作る…パッドやプラックに大きめのリバーブをかけ、広がりを出します(「リバーブの使い方」「ディレイの使い方」)。
  4. ドラムはシンプルに、でもパンチを…4つ打ちのキックとクラップを軸に、パーカッションで少しずつ変化を加えます(「ドラムの音作りのコツ」)。
  5. 音圧を上げすぎない…Nigel Goodの話にもあったように、音を大きくしすぎるとこのジャンルの繊細さが失われます。

よくある質問

Progressive HouseとBig Room Houseの違いは?

Big Room Houseは、強いキックと短いリードで大きな会場を盛り上げることを重視したジャンルです。Progressive Houseは、メロディと空間、ゆっくりした展開を重視します。ただし、レーベルやチャートの分類では混同されることもあります。

Deep Houseとはどう違いますか?

Deep Houseは、より落ち着いたテンポと、温かみのあるベースやコードが特徴のジャンルです。詳しくは「Deep Houseとは?」で紹介しています。

まとめ

  • Progressive Houseは、フィルターのかかったSaw、大きなリバーブ、susコード、パンチのあるドラムが特徴
  • 本来のプログレを聴くなら、Silk、Portrait、Intricate、Mango Alleyなどのレーベルがおすすめ
  • Progressive Tranceは、より激しくメロディが前に出る兄弟ジャンル

次は「Tropical Houseとは?」や「Future Bassとは?」もあわせて読んでみてください。それではまた次回お会いしましょう。

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