EDMを作り始めたばかりで「まずは無料で使えるサンプルを集めたい」という方に向けて、筆者が長年集めてきた無料サンプルパックの配布サイトを紹介します。2026年10月時点でリンク先を確認し、配布ページがなくなったサイトはリストから外しました。結論から言うと、まずはCymatics・99Sounds・Black Octopusの3つから始めれば、EDMに必要なドラムやFXはひととおり揃います。
この記事でわかること
- サンプルパックとは何か、なぜEDM制作で大事なのか
- EDMに使える無料サンプルパックの配布サイト8選(2026年10月にリンク確認済み)
- 無料サンプルを使うときのライセンスの注意点と、上手な探し方
サンプルパックとは?
サンプルパックとは、ドラム(キックやスネアなど)や環境音、エフェクト(爆発音など)の音源をまとめたパッケージのことです。EDM制作では、絵を描くときの絵の具くらい大事なものです。無料のものと有料のものがあります。
筆者は長年サンプルパックを集めてきましたが、「日本語の情報が少ない」「人によって必要なサンプルが違う」ため、自分に合うものを見つけるのはなかなか大変です。
Porter RobinsonはRedditのAMAで、こう述べています。
sample selection is so so so so so much more important than any kind of post-processing.
「サンプル選びは、EQやコンプレッサーなどの後加工よりも、ずっっっと大事」ということです。どんなサンプルを持っているかで、曲の仕上がりは大きく変わると言っても言いすぎではありません。
無料サンプルパック配布サイト8選
ここからは、筆者がおすすめする無料サンプルパックの配布サイトを紹介します。まずは一覧で特徴を比べてみてください。
| サイト | 得意な音 | こんな人におすすめ |
|---|---|---|
| Cymatics | EDM全般(ドラム、FX、ワンショット) | まず定番を揃えたい人 |
| 99Sounds | シネマティック、ドローン、FX | 雰囲気のある効果音がほしい人 |
| SoundShockAudio | タイトでクリアな現代的サウンド | Future Bassなど今っぽい曲を作る人 |
| Black Octopus | 幅広いジャンルの詰め合わせ | いろいろなジャンルを試したい人 |
| Hyperbits | 旬のEDMサウンド+学習用の資料 | 音と知識を一緒に集めたい人 |
| SampleSwap | ユーザー投稿の音源(量が多い) | 掘り出し物を探すのが好きな人 |
| Samplephonics | ジャンル別の無料パック | サブの素材を増やしたい人 |
| Goldbaby | 加工されていない素直な音 | 一から音作りしたい人 |
※無料配布の内容や条件(メールアドレスの登録が必要など)は、各サイトで変わることがあります。ダウンロード前に配布ページで確認してください。
1. Cymatics

EDMを作っている人なら、一度は名前を聞いたことがあるはずです。Cymaticsは有料・無料のサンプルパックやプラグインを販売し、YouTubeで解説動画も出しています。音の好みは人それぞれですが、質はかなり高いです。制作動画やSoundCloudのデモを聴いてみてください。
無料のサンプルやプラグインは、公式サイトの「Free Downloads」ページにまとまっています。ダウンロードはこちらから。
2. 99Sounds

99Soundsは、映画の効果音のようなドローンやFXに強い、シネマティック系の音源配布サイトです。MonstercatからリリースのあるNigel Goodもサンプルを提供しています。とにかく「これが無料でいいの?」と思うくらい音がいいので、ぜひ試してみてください。
今も新しい無料パックや無料プラグインが追加されています。ダウンロードはこちらから。
3. SoundShockAudio
SoundShockAudioは、筆者が知ったときにクオリティの高さに驚いたサイトです。タイトでクリアな音作りがされていて、作っている本人が現役プロデューサーというだけあって、かゆいところに手が届く音が多いです。
現在はサンプルパックだけでなく、無料のプラグインやプリセットの情報もまとめられています。ダウンロードはこちらから。
4. Black Octopus

Black Octopusは、MonstercatのTelevisorがNu Discoのサンプルパックを出したときに知りました。扱うジャンルがとても幅広く、有名なアーティストもサンプルを提供している信頼できるサイトです。パックによって良し悪しはありますが、全体的に品質が高いものが多いです。
いろいろなパックから抜粋した無料の詰め合わせが配布されています。ダウンロードはこちらから。
5. Hyperbits

Hyperbitsは、サンプルパックのほかにワークショップやガイドなどの学習用リソースも無料で公開しています。サンプルは旬の音がよく再現されていて、すぐ曲に取り込めるものが多いです。
サイトには制作の参考になる情報も多いので、あわせてチェックしてみてください。ダウンロードはこちらから(メールアドレスの登録が必要です)。
6. SampleSwap

SampleSwapは、ユーザーが自分の音源をアップロードし、ほかのユーザーが自由にダウンロードできる音源共有サイトです。ドラムのワンショットからループまで、とにかく量が多いのが特徴です。投稿者によって音質がまちまちなので、使う前にしっかり聴いて選びましょう。
サイトはこちらから。
7. Samplephonics

Samplephonicsは、無料配布の多いサンプルストアです。無料ページではジャンルやムード、楽器で絞り込めます。音の好みは分かれそうですが、筆者はメインではなくサブの素材として制作に使えると感じています。
ダウンロードページはこちら。
8. Goldbaby

Goldbabyは、老舗のサンプルサイトです。EDMプロデューサーでGoldbabyを使う人は、「Uncolored(加工されていない)」な音が好きな人が多い印象です。自分で一から音作りしたい方に特におすすめです。
ダウンロードページはこちら。
リストから外したサイト(2026年10月)
以前この記事で紹介していた次のサイトは、無料配布ページがなくなったため掲載をやめました。
- Outro…サイトが閉鎖され、ドメインが売りに出されています。
- Wave Alchemy…無料サンプルのページが有料商品の一覧に統合され、無料パックの配布ページが確認できなくなりました。
無料サンプルを使うときの注意点
無料サンプルでいちばん大事なのは、ライセンス(利用条件)を確認することです。「無料でダウンロードできる」ことと「自分の曲に入れて配信・販売できる」ことは、別の話だからです。
- ロイヤリティフリーか確認する…多くの配布サイトは「ロイヤリティフリー(曲に使っても追加の支払いが不要)」としていますが、条件はサイトやパックごとに違います。配布ページや同梱のライセンスファイルを読みましょう。
- サンプル単体の再配布は基本NG…曲の一部として使うのは問題なくても、サンプルそのものを別のパックとして配ったり売ったりするのは、ほとんどの場合禁止されています。
- ユーザー投稿サイトは特に注意…SampleSwapのような共有サイトでは、投稿者が権利を持っていない音が混ざる可能性もあります。リリースする曲では、出どころがはっきりした素材を使うのが安心です。
- 配信サービスのContent IDにも注意…有名なサンプルをそのまま使った曲は、配信サービスの著作権管理システム(YouTubeのContent IDなど)で、ほかの曲と一致すると判定されることがあります。サンプルは加工やレイヤーをして、自分の音にするのがおすすめです。
無料サンプルの上手な探し方
無料サンプルは、量を集めるより「よく使う音をフォルダにまとめておく」ほうが、制作のスピードが上がります。筆者がおすすめする使い方は、次のとおりです。
- ダウンロードしたら、キック/スネア/クラップ/ハイハット/FXのように種類別のフォルダに分ける
- 本当に気に入った音だけを集めた「お気に入りフォルダ」を作る
- DAWのブラウザーにそのフォルダを登録して、すぐ呼び出せるようにする(FL Studioの場合は「FL Studioの使い方」のファイル設定を参照)
選んだドラムサンプルをさらに良くする方法は、「キックの音作りのコツ」「スネアの音作りのコツ」「ドラムの音作りのコツ11選」で解説しています。
参考:無料サンプルのまとめサイト
ほかにも、無料サンプルの情報をまとめているサイトがあります。気になるものをのぞいてみてください(いずれも2026年10月にアクセスを確認)。
- Bedroom Producers Blog…サンプル以外にも、無料のプラグインや素材の情報が詳しくまとめられています。
- FL Studio Music…新しい無料素材へのリンクがよくまとめられています。
- MusicRadar(SampleRadar)…大量の無料サンプルが、ジャンルや楽器ごとにまとまっていて探しやすいです。
- The Sample.net…Hip Hop向けの無料サンプルがまとめられています。
- Plugin Boutique…プラグインやサンプルの大型ストア。無料の製品も扱っています。
- free-sample-packs.com…その名のとおり、無料のサンプルパックがたくさん載っています。
- soundpacks.com…無料・有料のサウンドパックを紹介しているサイトです。
- W.A. Production…YouTubeでもおなじみのブランド。無料のサンプルやプラグインがあります。
- Pro Audio Files…筆者もここのミキシングガイドにはお世話になりました。
- Reddit(r/samplesforall)…ユーザーが無料サンプル情報を共有しているコミュニティです。
なお、有料のサブスクリプション型サービスではSpliceが定番です。有料のおすすめパックは「有料サンプルパック編」で紹介しています。
よくある質問
無料サンプルを使った曲を配信・販売してもいいですか?
多くの配布サイトはロイヤリティフリーとしていますが、条件はパックごとに違います。必ず配布ページや同梱のライセンスを確認してください。判断に迷う素材は、リリース用の曲では使わないのが安全です。
無料と有料のサンプルパックは何が違いますか?
無料パックは、有料パックからの抜粋やお試し版であることが多く、音の数や種類が限られます。まずは無料で好みの音の傾向をつかみ、足りない部分だけ有料パックで補うのがおすすめです。
サンプルパックはどこに保存すればいいですか?
容量が大きくなりやすいので、外付けSSDなどに専用フォルダを作り、種類別に整理しておくと管理しやすいです。DAWのブラウザーにそのフォルダを登録しておけば、すぐに呼び出せます。
まとめ
- サンプル選びは、後からのEQやコンプよりもずっと大事
- まずはCymatics・99Sounds・Black Octopusなどから、定番の音を集める
- リリースする曲に使うときは、ライセンスを必ず確認する
無料だけでも途方もない量のサンプルがあります。自分に合うサンプルパックが見つかるとうれしいです。曲作りの全体像は「EDMの作り方 完全ガイド」で解説しています。

FL Studioユーザーの方は、ミックスとマスタリングのチェーンまで設定済みの「FL Studio テンプレート Pro」もあわせてどうぞ。

キック、スネア、FXなどEDMの定番サウンドを厳選したサンプルパック。ロイヤリティフリーなのでリリース曲にもそのまま使えます。
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