スネアの音は、EDM制作ではキックの次に重要なサウンドと言えるでしょう。今回の記事では、いかにしてプロのEDMプロデューサーは、スネアの音の質を高めているのか、5つの技を紹介していきます。
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目次
高品質なサンプルを使う
これは以前の記事である、
でも何度も紹介したことですが、まずは必ず、サンプルが高品質なものかどうかを確認しましょう。スネアの音の80%はこのステップで決まります。高品質なサンプルとは、必ずしも有料という意味ではありません。無料でも、そのジャンルにあった音で、WAVファイルならば問題ありません。Splice.comやCymaticsで、だいたい自分のジャンルやイメージに近い音を10個以上は探しておきます。そして実際曲を作りながら、入れ替えてベストなサンプルを探します。
さらに詳しいサンプルパックの情報は以下の記事を参考にして下さい。
- おすすめサンプルパック集 (有料のみ)
- おすすめサンプルパック集 (無料のみ)
ピッチを合わせる
次は、ドラムのピッチを合わせます。前提知識ですが、どんな楽曲にも大抵、「キー」があります。そしてその「キー」にない音を鳴らすと、人間は音が「外れた」と感じます。ピッチは曲のキーのルート音か、5thの音にしておきます。ピッチを合わせるとき、周波数を解析出来ておすすめなのが、アナライザープラグインです。アナライザーについては、
で紹介していますので、参考にしてみてください。また、上の動画では、DYROがドラムをチューニングする方法を詳しく解説していますので、動画で見たい方はどうぞ。
EQ/コンプの設定
↑EQ設定
EQは、ハイパスを140Hz,ローパスを20,000Hzにかけましょう。キックと違ってSub Bassは必要ありませんし、Kickと同時になった時に邪魔をしないように、超低音はカットします。ただ、Dubstepのスネアなど、低音も必要な場合にはカットしすぎないよう注意します。
↑コンプ設定
次にコンプ設定ですが、レシオを4:1,アタックを14ミリ秒,リリースを65ミリ秒,make-up gainを3dBに設定します。キックと同じくらいビートでは大事な要素で、時にリリースの長さはテイル (終わりの部分)に関わるので、ゲートやトランジェントプロセッサーとともに、丁寧に設定してください。
その他のエフェクトですが、特にReverbのSizeとDecayはとても大切です。スネアをどのくらいの広さで鳴らすのか、どのくらい伸ばすのかを決めます。
トランジェントプロセッサーで調整する
↑アタックを強く、リリースを弱く設定
他に使っていいエフェクトといえば、トランジェントプロセッサーです。トランジェントプロセッサーは「音の始まりと終わりを調整する」エフェクトでした。上の図では、例としてKickの音のアタックを強め、Releaseを弱くしています。下の波形の赤い線が音量を表していますが、それをみると音の始まりが強調され、終わりが短くされているのがよくわかりますね。
もし、あなたのスネアがBPMに合っていなかったり、パンチや迫力がないと感じたならば、トランジェントプロセッサーを使うと問題が解決されるかもしれません。FL Studioのトランジェント・プロセッサーはこちらからダウンロード出来ます。
他の素材をレイヤーする
KSHMRの解説 (0:50〜)
次はレイヤリングです。スネアは、時に2つ以上の音を重ねることが大切です。上のKSHMRの動画では、普通のSnareに、リバーブのテイルとホワイトノイズの高周波数帯をプラスしています。それ以外にも、Trapで使うスナッピーなスネアとDubstepで使う低い周波数帯が大きいスネアを混ぜたり、先ほど紹介したようにPre-Shifted Snareを混ぜても面白い結果が得られるかもしれません。
以上でスネアの音作りの解説を終わります。この5つの技を試してうまくいかないことはまずありません。何か質問があればコメントお待ちしています。それではまた次回の記事でお会いしましょう。Happy Producing<3
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