もっと効率よく曲を作ろう!
みなさんは、普段曲づくりの最中に、自分なりの「ワークフロー」を持っていますか?もしあなたが普段、キックのEQ調整だけで3時間かかっていたりしたら、ワークフローを見直すべきかもしれません。例えば、まずはじめの15分でPianoのコードを5つ作る。その後、ドラムの音探しに10分かける。このように行動の枠組み=ワークフローを使うのです。
今回は、実際に海外のEDMプロデューサーが使っている、実用的で結果が保証されているワークフローを、詳しく解説していきたいと思います。
【FL Studio テンプレート Pro】
お金なし・人脈なし・時間なしのアマチュアでも、プロのレーベルに採用される楽曲を作れるFL Studioのテンプレート。
目次
Workflowの実例
Here’s my basic song workflow. Would love to see yours. from r/ableton
まずは上のRedditの投稿をみてください。この投稿者は、普段は上の画像のような順番で作業を行っているそうです。この投稿を参考に、EDM制作のワークフローの実例を解説していきます。
1. アイデア集め
まずはじめに、曲の土台となる要素を作っていきます。この段階でどれだけ質が高いかが、この後のプロセスの質を大きく左右します。そのため、何個でも、とにかくたくさんアイデアを生み出すのがコツです。どんなに才能がなくとも、努力して1,000個アイデアを作れば、誰でも1つくらいは素晴らしいものができるはずです。アイデアの例としては、
- ボーカル(鼻歌など)
- ドラムループ
- ピアノなどのコード進行
があります。ボーカル(鼻歌)であれば、iPhoneアプリのボイスレコーダーや、Music Memoなどのアプリに普段から録音しておく癖をつけておくと、次のステップが楽になるでしょう。
また、現在マーケットで人気のコード進行を借りてきて、そこから曲を作り始めるプロデューサーも結構多いです。もちろん、自分オリジナルのコード進行を作って始めるのは更に良いでしょう。人気のコード進行の例や、オリジナルコード進行の作り方は、以下の記事
で解説していますので、参考にしてみてください。
2. 作曲
核となるアイデアを決めたところで、ここからは様々なメロディやコードを奏でる楽器を足していき、パソコン上でまさにあなただけの「オーケストラ」を作っていきます。足していく楽器の例としては、
- メロディ系(Lead/ボーカルなど)
- コード系(Pad/Pluck/Pianoなど)
- ベース系(BassGuitar/Subなど)
- リズム系(Drum/FXなど)
などがあります。今までの記事では、以下のように様々なおすすめVSTプラグインやサンプルパック解説してきました。
そこで紹介してきたような楽器を足し、MIDIを打ち込んで作曲をしていきましょう。個人的にこの作業は、常に発見や感動があるので大好きですし、EDM制作をするモチベーションの核となっています。
3. アレンジメント
ある程度作曲が終わったならば、アレンジメントをやっていきましょう。アレンジメントとは、簡単に言ってしまえば、並び替え作業です。どこをサビにするか、どこをイントロにするか、などを考えていきます。EDMの基本的なアレンジメントは
- イントロ
- バース
- ビルドアップ
- ドロップ
- バース (2回目)
- ビルドアップ (2回目)
- ドロップ (2回目)
- アウトロ
となっています。それぞれのセクションが16バー(64ビート)だと考えると、大抵曲全体は3〜5分くらいに収まります。
バースとは、サビ(ドロップ)の逆、つまりまだ盛り上がっていないセクションのことで、ピアノとボーカルだけ、のようにミニマルに少ない要素の組み合わせで終わらせることが多いです。
ビルドアップとは、ドロップに向かってテンションを一気に上げて行く部分のことで、スネアロールが入ったり、ピッチやボリュームを段々と上げていく事が多いです。このビルドアップの直前には「ブレイクダウン」と言って、バースからつかの間の休憩を挟む場合もあります。
また、FL Studio テンプレート Proでは、あらかじめEDM専用のアレンジメントが設定されています。あなたはこのテンプレートを使うことで、何もしなくとも「業界標準の展開」で曲を作ることができます。ぜひダウンロードしてみてください。
4. ミキシング
アレンジメントが終われば、あとはミキシングをして曲の仕上げに入ります。ミキシングとは、各楽器やサンプルの音量のバランスを整えたり、音質を調整する作業のことです。ミックスのやり方は以前、
という記事で、全ての手順を詳しく解説していますので、興味のある方はぜひ参考にして下さい。
5. マスタリング
さて、ミックスが終わったならば、SpotifyやSoundcloudに発表できるよう、音圧を最大化したり、ステレオ感の調整をしたりと、最後の作業を行っていきましょう。
この作業はマスタリングと呼ばれており、やり方にはミキシングと同じように「型」があります。こちらも全ての手順を以前、
で紹介していますので、参考にしてみて下さい。
以上で、EDM制作のワークフローの解説を終わります。ぜひあなたも自分オリジナルの制作の流れを確立してみて下さい。それではまた次回、お会いしましょう。Happy Producing<3
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