現在、アレンジメント講座ということで、EDMのアレンジの作り方を具体例を交えて紹介しています。今回は第3回「強くヒットする・激しい・パワフルなドロップの作り方10選」です。それでは早速、始めていきましょう。


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目次

最高レベルのドロップ

まずは強くヒットするドロップの例といえば、やはりこの曲ではないでしょうか。初めて聞いたときは、マジで脳みそが潰れたかと思いました。他にも、

上の曲のように、日本人プロデューサーのFellsiusなんかも、最近はかなり良いドロップの曲を作っていますのでチェックしてみて下さい。それでは、このようなドロップに少しでも近づく方法を紹介していきます。

1. ビルドアップの質を上げる

ドロップが激しい曲でも、ドロップだけ抜き出して聴くと、案外激しさを十分に感じられないことがあります。つまり、ドロップの激しさは「ビルドアップからの落差」を感じているということなのです。ビルドアップの作り方については、以下の記事

で詳しく紹介していますので参考にしてみて下さい。

2. ベースは必ずサイドチェーンする

こちらはもはや常識ですが、低域は、様々な楽器が混ざると簡単に濁ってしまいます。特に、ベースが大音量でなっている最中にキックを鳴らすと、クリッピングが起きる上、ヒットの威力が落ちてしまいます。サイドチェーンのやり方は、

にて詳しく解説していますので参考にして下さい。

3. サブベースのピッチをオートメーションする

iZotopeより

これは、やる人は必ずやっています。サブベースは、あまりMIDIをいじらない人も多いです。ですが、そうすると視聴者はサブを「感じる」だけで「気づく」ことはありません。なので、少し音程を変えることで重低音を目立たせ、体感での曲の重みを増やします。

4. ホワイトノイズをレイヤーする

こちらは中級レベルの裏技です。実は、大抵のEDMはドロップにはホワイトノイズをレイヤーしています。もし利用していないならば、上の動画をみて下さい。いかにホワイトノイズが曲のサウンドを「フル」にしているかがわかると思います。

5. ステレオシグナルの錯覚を利用する

これは、なかなか自信のある裏技です。ドロップの直前まではシグナルを「モノ」にしておいて、Dropで一気にステレオにします。すると視聴者は体感で「音が広がった(大きくなった)!」となります。

6. 単純に3dBくらいボリュームをあげる

これも、盲点になりがちですが、音を大きくしたいなら、普通にボリュームあげればよくない?という話です。ただ、3dB以上変化をつけると視聴者はびっくりして耳を痛めますので、やりすぎは注意です。

7. ヒット系FXを混ぜる

ドロップの開始と同時に、サンプルパックに入っている、CrashやDownlifterなどのHit系エフェクトを鳴らしましょう。全体としてサビが来た!という雰囲気になるはずです。

8. LeadのReverbをサイドチェーンする

Bassjackersの解説 (11:29〜)

リバーブのミックス値をサイドチェーンのように扱う技です。Progressive Tranceなどで使われていた技ですが、今ではどんなジャンルでも使われています。

9. あえてドロップでリバーブを切る

1:23〜のビルドアップとドロップを聴いてみましょう。音が遠くに飛んで行ったと思ったら、ドロップで急に目の前に来ます。これはリバーブを切ってしまうか、オートメーションでWetやDecayを少なくすることで実現できます。

10. コンプレッション(OTTなど)

EDM特有のクリスピーな音といえば、このエフェクト、OTTです。音がこもっていたり、なかなかボリュームが上がらないで困っているときは、一回試してみましょう。こちらから無料でダウンロードできます。

以上で、強くヒットするドロップの作り方の解説を終わります。それではまた次回、お会いしましょう。Happy Producing<3


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