現在、アレンジメント講座ということで、EDMのアレンジの作り方を具体例を交えて紹介しています。今回は第2回「ビルドアップの作り方」です。それでは早速、始めていきましょう。
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目次
ビルドアップ(Build-Up)とは何か?
ビルドアップとは、曲のアレンジメントの1部で、ドロップの直前に曲を最大まで盛り上げていき、テンション(緊張感)を作る部分のことを言います。
ここでどれだけ視聴者をTeaseする(煽る)ことが出来るかどうかが、ドロップの満足感の大小を決定します。
例えば、上の動画ではSkrillexがライブパフォーマンスとして観客を上手に煽っているがわかると思います。このようなテンションの作り方を、今回は解説します。
まずは上のMotiのビルドアップの作り方をよくご覧になってみてから(19:00くらいから)、以下の方法をチェックしてみて下さい。
1. スネアロール
ビルドアップで典型的な要素が、スネア・ロールです。単純にスネアを画面上に並べていくだけでいいので、全く難しくはありません。ただ並べるだけでもいいですが、この後紹介する他の技と組み合わせても面白いでしょう。
2. ピッチ・オートメーション
上のスネアの画像の下のオートメーションのように、だんだんとサンプルのピッチ(音の高さ)を増やしていきましょう。
3. Riser FX
上の画像のように、サンプルパックに入っている「Riser」「Whitenoise」などを3個くらいレイヤーして、さらにテンションを強化していきましょう。
4. ハイパス・フィルター
こちらはもはや常識ですが、ドロップでの低音をより強くヒットさせるために、Low Cutフィルター(ハイパスフィルター)を使いましょう。DJと全く同じ要領で、直前に一気にベースを曲に入れるのがポイントです。
5. ReverbのWetを増やす
最後は、リバーブのWETを増やすことで、音を「遠くに飛ばす」技術です。
1:23〜のビルドアップを聴いてみましょう。音が遠くに飛んで行ったと思ったら、ドロップで急に目の前に来ます。このような表現はDJでも昔からよく使われています。
やり方は、ハイパスフィルターとリバーブのミックス値をオートメーションするだけなので、誰でも無料で作れるのですが、Dada Lifeはそれをプラグインにして販売しています。Sausage Fattener も出していますし、「手軽にあのエフェクトを作れる」製品づくりが狙いのようですね。
それでは以上で、ビルドアップの作り方の解説を終わります。また次回、お会いしましょう。Happy Producing<3
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