EDMを作る上で、PC選びはめちゃくちゃ重要!EDMを作るDAWで有名なFL Studioのオフィシャルサイトでは、
Audio processing, as performed by DAW software, is one of the most CPU intensive tasks done in real-time on computers today.
http://support.image-line.com/knowledgebase/base.php?id=55&ans=214
「PC上でリアルタイムに音を処理するということは、現在のPC上で行う作業で最も高い性能を要すること」と、言われてます。普通のPCだと、音が止まったり、ノイズが入ることもしばしば起こります。
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目次
EDM制作に適しているPCの基準は?
- OS (MacかWindowsか)
- デスクトップPCかノートPCか
- CPU
- メモリ (RAM)
- 容量
がありますので、順番に解説していきますね。
OS選び〜WindowsかMacか〜
OS選びは、後から変えるのが大変なので、注意したい項目です。Windowsにする場合とMacにする場合、それぞれのメリットを解説します。
Windowsにするメリット
- 対応しているDAW・プラグインが多い
- DAWでFL Studioが使える←(訂正)FL StudioはMacに対応しました!
- 自作PCが多く販売されていて、スペックをカスタマイズしやすい
- 同じスペックではMacよりも安い
Macにするメリット
- DAWでLogic Pro Xを使える
総合していうと、Logic Pro Xを使いたい方以外は、Windowsが無難な選択でしょう。ただ、Macを選んだからといって、作りたいEDMを作れないような支障はほとんどありません。また、Bootcampを使ってMac PC上でWindowsを使っているプロデューサーも少なからずいるので、PC本体にこだわる方は、そういう選択肢もありますよ。
他にも、自分の好きなプロデューサーが何を使っているのかEquipboardで調べてみるのも、参考になりますよ。
デスクトップPCかノートPCか
PCには、デスクトップ型(タワー型/据え置き型)と、ノートPCがあります。EDM制作において、それぞれのメリットを挙げていきます。
デスクトップPCにするメリット
- 同じ価格帯のノートPCよりも性能が良い
- 自作PCならば必要な時にスペックを上げられる
ノートPCにするメリット
- 持ち運びでき、どこでも制作できる
総合していうと、制限を気にすることなくEDMを作りたいならば、デスクトップPCでしょう。もしも十分な性能のノートPCを買うとなると、かなり高価になりますし、同時に重く厚くなってしまうので、携帯性も低くなってしまいます。逆に、簡単なスケッチ用としてノートPCを使うのは、とても有効だと思います。あとは自分の予算との相談、ということになってきます。
CPU
CPUとは、PCの処理能力の速さにあたる部分です。CPUは、自分のプロジェクトサイズが大きいほど、要求能力は高くなります。どのくらいあれば音楽制作で困らないのでしょうか。FL Studioのオフィシャルサイトのオススメは
・Intel – The i7-8700K and i7-7700K (and non-K variants) are stand-out processors with: 1. Reasonable prices < $400, 2. Reasonable heat output – 95W TDP and 3. fast single-core performance, win-win-win.
・AMD – The Ryzen 1700X and 1800X with their 8 cores are providing good performance.https://support.image-line.com/knowledgebase/base.php?id=55&ans=214
です。Intel i7-8700K/i7-7700シリーズ、AMD Lyzeen 1700X/1800X (8コア)が、価格・熱排出・シングルコア性能が総合的に良いとされています。
では、それ以外のCPUを買う時は何を基準に選べば良いのでしょうか?
Search for a CPU with the fastest single-core performance you can afford…(略)…,since much of what happens with audio-processing can’t be computed in parallel.
https://support.image-line.com/knowledgebase/base.php?id=55&ans=214
シングルコアで最も性能の高いCPUを選ぶと良い。理由は、音の処理は複数のコアで並行して処理されることがあまりないから、だそうです。
筆者の経験からもいえるのが、お金をかけるならCPU、という事です。なぜなら最終的に全てを処理しているのはCPUであって、他のメモリや容量を増やしても、処理が止まってしまえば元も子もないですからね。
自分の持っているPCがEDM制作に適しているか知りたい、という方はDAWのデモ版 (無料お試し)をダウンロードしてみて、プロジェクトが動くか試してみるといいと思います。
メモリ (RAM)
メモリとは、よく作業机の広さに例えられます。一時的にデータを保存しておくための場所で、オーケストラ楽器などのサンプル音源を多用したい方は、注目です。またFL Studioのオフィシャルサイトからの引用ですが、
8 GB is probably enough. 16 GB is likely more than you need. 32 GB is only needed if you use lots of sample-based instruments,…
tp://support.image-line.com/knowledgebase/base.php?id=55&ans=214
8GBでおそらく十分。16GBは大抵必要ない。32GBはたくさんのサンプル音源を使いたい人のみ。だそうです。筆者は8GBのメモリでEDMを作っているのですが、今までメモリ不足になったことはないですね。ピアノとストリングスなど3、4つサンプル音源を使ったプロジェクトでも70%くらいの使用量で済んでいます。
4GBはちらほらと制限が出てきてしまうラインです。筆者は以前、4GBでEDMを作っていた時はオーディオ使用量を減らしたり、メモリ解放ソフトを使うなど工夫せざるを得ませんでした。選ぶ方は要チェックですね。
ただ、自作PCを買えば足りなくなったら後で必要になったらメモリを増築するということも可能ですよ。
容量 (HDD)
HDDは自分のDAWをインストールしたり、プロジェクトファイルや音源・プラグインを保存する場所です。
容量は、1TB以上用意することをオススメします。筆者は以前500GBでEDM制作していましたが、必要なサンプルパックやプラグインを一通り集めるとすぐ500GBは超えてしまいました。
それともう一点、HDDを考える時に重要な点があります。それは自分のDAWをインストールするハードディスクがSSDかどうか、という点です。SSDの詳しい説明は省きますが、DAWをSSDにインストールするとしないとでは、読み込み速度が相当変わってきます。はじめにプロジェクトを開く時、制作中プラグインを開く時など、自分の制作意欲を損なわないという意味で重要です。ただ、SSDは高価ですので、DAWインストール用のCドライブ250GBはSSDで、音源やプラグインの保存場所は1TBのHDD、と分けるのがオススメです。
まとめると
以上をまとめると、EDM制作にオススメのPCは
- Windowsの自作デスクトップPC
- CPU ・・・・最高で Intel i7-8700K/i7-7700シリーズ or AMD Lyzeen 1700X/1800X (8コア)
- それ以降はなるべくシングルコア性能の高いCPU
- メモリ・・・ 8GB
- 容量・・・・ 250GB SSD&1TBHDD
という結果になりました。
おすすめの自作PC
EDM制作の過程で、
- サンプル音源を多用するようになった→メモリ増築
- データが大量に溜まってきた→HDD増築
- 新作のVstが満足に動かない→CPU買い替え
というのはよくあります。
なので、
- 欲しいものは載せられて、いらないものは省ける(例えばOfficeとかゲーム用のビデオカードとかはいらないです。)
- はじめは安いパーツで購入しても、成長に合わせて増強することができる
自作PCは、EDM制作のPCにぴったりです。今回のスペックのPCのメニューをつくっておいたので、ぜひ参考にしてください。
まとめ
いかがでしたか?EDM制作でPCは常に使うので良いスペックのものを持っておけば、ストレスフリーで制作に集中できますよね。これからPCを選ぶ方の参考になったなら幸いです。では、また!
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