シンセサイザーって何を選べば良いの?
今回の記事では、EDM制作用のシンセサイザー音源(VSTプラグイン)を買うにあたって、
- シンセサイザーとは何か
- 電子音の基本3種類
- おすすめのシンセサイザープラグイン
の3点を紹介して行きたいと思います。それでは早速、始めましょう!
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目次
シンセサイザーとは何か
deadmau5スタジオのシンセサイザー!
シンセサイザーとは、電子音を生み出す楽器のことです。ピアノやギターなどの生の楽器に対立する概念として扱われます。VSTプラグインなどの、完全PC上のデジタルシンセサイザーもあれば、上のdeadmau5のように、実際に触れることができるanalogシンセサイザーもあります。制作にこだわりが強くなるほど、「俺はProphetじゃなきゃだめだ」「私のサウンドはmoogが隠し味」みたいになっていきますが、実際、初心者の内は違いなんて殆ど分かりませんので、まずは基本的な音3種(Sine,Saw,Square)を覚えることから始めましょう。
基本の3音
シンセサイザーが出してくれる音は、実用的には以下の3つを知っておけばOKです。
Sine
Sine Wave
Sine波は、優しい音が特徴です。コードならばRhodeなどのエレクトリック・ピアノとして、単音ならばSub BassやBellとして使うことが多いです。
Saw
Saw Wave
Saw波は、激しい音が特徴です。DetuneしてSupersawにしたり、フィルターをかけてPluckにしたり、コードとして使うことが多いです。
Square
Square Wave
Squareはロボットボイスのような特徴をもつ音です。ビブラートをかけて、Leadとして使うことが多いです。
少し紹介しましたが、このほかに、シンセサイザーの基本知識としては
- Detune(ディチューン)
- フィルター
- ADSR(エンベロープ)
- LFO
などが挙げられます。ここでは長くなってしまうので、また別の記事で紹介します。
おすすめのプラグイン5選
ここからは、海外のプロデューサーが使っている、おすすめのシンセサイザーを紹介していきます。まず注意していただきたいのは、シンセサイザーを買うなら、必ず
- プリセットが多く売られているシンセ
を選ぶようにしてください。
この4つしか対応していないので注意!
上の図のように、Splice.comでは多くのプリセットがダウンロードできて便利ですが、ここで対応していないシンセを選ぶと、自分で音作りするしかなくなります。それはそれで良いのですが、プロの音を使うことで、自分の音作りの技術も上がっていきます。なので、少なくとも上の4つのうちのどれかを選ぶようにしましょう。(※後で紹介するNexusは例外です。)
Xfer Serum
Xfer Serumは、EDM Matrixが一番お勧めしているシンセサイザーです。なぜなら、
- このシンセサイザーだけあればOK
と言われている程、万能で、使いやすいからです。シンセの基本的な機能であるフィルターやADSR、LFO、エフェクトといった要素は、わかりやすく美しいインターフェースで視覚化されています。さらに、DubstepやRiddimに使うGrowlといった複雑な音作りにも対応しているという、まさに最強プラグインです。迷ったら、絶対にこれを買いましょう。欲しいけど高くて無理・・・という方は、Spliceが月額1,000円で購入できるプランも用意しているらしいので、参考にしてみてください。
Virtual Riot Tutorial
買ったはいいけど、Serumの使い方がわからない!という方は、あの有名なVirtual Riotが、Serumの全てを解説してくれていますので、こちらをみれば、使い方のほとんどはわかるはずです。
Sylenth 1
Sylenth 1は、おそらくかなり長い間ダンスミュージックのシンセの定番とされてきた、いわばベテランのシンセサイザーです。使ってみると分かりますが、音がとてもクリーンで温かいのが特徴です。アナログシンセの再現VSTですので、微妙なノイズの乗り方によってSylenthらしい音が作られています。
Massive
Massiveも、EDM業界ではベテランのシンセサイザーです。スクリレックスが全盛期にバズっていた頃は、「Massiveが最強シンセだ!」って感じでしたが、Steve DudaがSerumを開発してからは、人気も下火になりました。なぜなら、SerumにMassive Wavetableを読み込むと、Serumでも完全にMassiveが使えてしまうからです。Massiveを下位互換にしたSerum、おそるべしです。
Spire
Spireは、その音の豊富さが売りのプラグインです。個人的な印象としては、「めちゃくちゃ重い(CPUを食う)プラグイン」という感じです。ただ、Harpのような高い音域のPluck音は、なぜかは分かりませんがすごく良い音を出します。余裕があれば使ってみてください。
Nexus
Nexusは、今までのシンセとは少し違って、完全なサンプラーです。つまり、音を生み出すのではなく、元から保存してある音を再生しているだけのプラグインということです。なのでPCの容量は覚悟してください。ただ、リアルなGrand Pianoの音や、AviciiのようなLeadシンセには定評がありますので、興味があれば買うのはアリかと思います。
以上で、おすすめシンセサイザーの紹介を終わりたいと思います。それではまた、次の記事でお会いしましょう。Happy Producing<3
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