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ピアノ音源って何を選べば良いの?
EDMでも、イントロやブレイク、ピアノハウスなど、ピアノはよく使われる楽器です。この記事では、EDM制作用のピアノ音源(VSTプラグイン)の選び方とおすすめ、そしてピアノを自然に聴かせる打ち込みのコツを紹介します。結論から言うと、まずはDAW付属のピアノで「ベロシティ」と「タイミング」を整えることが最優先で、物足りなくなったら有料音源を検討するのがおすすめです。
この記事でわかること
- ピアノ音源とは何か、付属音源と有料音源の違い
- ピアノ音源の選び方(サンプル型とモデリング型など)
- おすすめの人気ピアノ音源(無料を含む)
- ピアノを自然に聴かせる打ち込みのコツ
ピアノ音源とは何か
ピアノ音源とはその名の通り、ピアノの音を鳴らせるVSTなどのプラグインのことです。多くのDAWには、最初からピアノ音源が付属しています。

FL Keys(FL Studio)

Ableton Grand Piano
上はFL Studio、Ableton Liveの付属プラグインの画像です。もちろんこれらでもある程度までは仕事をしてくれますし、実際に使っているプロデューサーも多いです。ただ、使い込んでいくと
- 音が薄くて、迫力がない
- 表現のバリエーションが少ない
といった不満を感じる人も出てくると思います。そんな人には、有料のプラグインを試してみることをおすすめします。理由は簡単で、有料のピアノ音源の多くは
- 高級なピアノを、さまざまな強さ(ベロシティ)ごとに一つ一つ丁寧に録音している
からです。ピアノを習っていた人ならわかると思いますが、ピアノの演奏では「ピアニッシモ」「フォルテッシモ」のように強弱をとても大切にしますよね。これは、ピアノが強さによって音色そのものが変わる楽器だからです。EDMでよく使うシンセのBassやLeadとは違い、ピアノの音は、1つの録音のボリュームやピッチを機械的に上下するだけでは再現できません。だからこそ、さまざまな音程と強さで丁寧に録音された音源(または、それを計算で再現する音源)が必要なのです。

この記事の手順は FL Studio Template Pro に設定済みです。 詳細を見る →
ピアノ音源の選び方
ピアノ音源を選ぶときは、次の3つを見ておくと失敗しにくいです。
- サンプル型かモデリング型か:実際のピアノを録音した「サンプル型」はリアルで素直な音、計算で音を作る「モデリング型」は容量が小さく、細かく音色を調整できるのが特徴です。
- 音色の傾向:EDMでは、ミックスの中で埋もれない明るくアタックのある音や、アップライトのような味のある音が使いやすいです。クラシック向けの柔らかすぎる音は、エフェクトで加工する前提で選びましょう。
- 容量と動作の重さ:サンプル型の高級音源は、ストレージを数十GB使うこともあります。パソコンのストレージとメモリに余裕があるか確認しましょう。
多くのメーカーがデモ版や試聴用の音を公開しているので、買う前に必ず聴き比べてください。
おすすめのピアノ音源
海外のプロデューサーがよく使っている定番と、無料で使えるものをまとめました。価格はセールなどで変わるので、各公式サイトや販売ページで確認してください。
| 音源 | タイプ | 特徴 |
|---|---|---|
| XLN Audio Addictive Keys | サンプル型 | EDM・ポップスで使いやすい音作り。軽くて扱いやすい |
| Native Instruments Alicia’s Keys/The Giant/Noire | サンプル型 | 個性の異なるピアノを収録。Kontakt系の定番 |
| Spectrasonics Keyscape | サンプル型 | ピアノやエレピなど多数の鍵盤楽器を収録した大型ライブラリ |
| Modartt Pianoteq | モデリング型 | 容量が小さく、音色を細かく調整できる |
| 4Front Truepianos | モデリング系 | 軽量で、昔から愛用者の多い音源 |
| Spitfire Audio LABS | サンプル型(無料) | 無料のピアノ系音色がある。雰囲気作りに便利 |
XLN Audio Addictive Keys

Addictive Keysは、グランドピアノ(Studio Grand)、エレクトリック・グランド、アップライト、エレピ(Mark One)などから選べるピアノ音源です。最初からミックスで使いやすい音に仕上がっていて、読み込みも速いので、EDMの制作にぴったりです。サウンドハウスでは、3つの音色を選べるTrioバンドルが販売されています。
Native Instruments Alicia’s Keys/The Giant/Noire
Native Instrumentsのピアノ音源は、それぞれキャラクターがはっきりしています。Alicia’s Keysは温かみのあるグランドピアノ、The Giantは大型のアップライトピアノで、力強い音から柔らかい音まで出せます。Noireは、ピアノの機構音などを含んだ雰囲気のある音が特徴で、アンビエントやブレイクのパートに合います。
Spectrasonics Keyscape
Keyscapeは、グランドピアノやエレピなど、さまざまな鍵盤楽器を収録した大型の音源です。音質は非常に高い一方で、容量も大きいので、ストレージに余裕がある人向けです。
Modartt Pianoteq
Pianoteqは、録音ではなく計算でピアノの音を作るモデリング型の音源です。容量が小さく、弦の響きやハンマーの硬さなどを細かく調整できます。ノートパソコンで制作している人にも向いています。
4Front Truepianos
Truepianosは、軽量で昔から愛用者の多いピアノ音源です。対応OSや最新の動作環境は公式サイトで確認してください。
Spitfire Audio LABS(無料)
お金をかけずに試したいなら、Spitfire Audioの無料音源シリーズLABSがおすすめです。ピアノ系の音色を含む多くの音源が無料で配布されていて、柔らかく雰囲気のある音はイントロやブレイクにぴったりです。Spitfire Audioは2025年にSpliceに買収されましたが、LABSは引き続き無料で提供されています。
以上の中から、デモ版をダウンロードしたり試聴したりして、自分の好きな音源を選ぶと良いでしょう。ここからは、ピアノ音源を曲の中で最大限に活かす方法を紹介します。
ピアノ音源の使い方のコツ
強弱(ベロシティ)をつける
Vories
上の動画を見ていただければすぐわかると思いますが、ピアノ音源はベロシティが命です。ベロシティとは、DTMでは「音の強弱」のことです。全部のノートを同じ強さで打ち込むと、機械的で冷たい音になります。メロディは強め、内声(コードの真ん中の音)は弱めにするなど、強弱にこだわることで、優しくエモーショナルな音になります。ピアノロールでのベロシティの編集方法はピアノロールとは?で解説しています。
各ノートのタイミングを少しずつずらす
Xan Griffin
実際にピアノを弾くとき、すべての鍵盤をピッタリ同時に叩く人はいません。指の動きによって、ほんの少しずつ各ノートのタイミングがずれるはずです。なので、コードをMIDIで打ち込むときは、各ノートを少しずつずらすことをおすすめします。FL Studioのピアノロールには、タイミングを人間らしく崩す機能(Strum や Randomize など)もあるので試してみてください。
サステインペダルと音域を意識する
実際のピアノ演奏では、サステインペダルで音を伸ばしてつなげます。多くのピアノ音源は、MIDIのCC64(サステイン)に対応しているので、ペダルの情報を打ち込むとぐっと自然になります。また、低い音域でコードを厚く重ねると、ベースやキックとぶつかって濁りやすいです。EDMでは、ピアノの低域はEQで軽くカットし、ベースに任せるのが基本です。
リバーブ・ディレイで空間を作る

Reverb & Delay
説明はいらないという方も多いと思いますが、ピアノには基本的にリバーブとディレイをかけましょう。まずディレイを先にかけます。ディレイはかけすぎず、BPMに合わせてWetは少しだけにします。そのあと、リバーブをかけます。リバーブはSize(DecayやDepth)を大きめに、Mixも多め(30〜50%)にするのがおすすめです。ただ、ここは好みやジャンルによりけりなので、曲に合わせて判断してください。詳しくはリバーブの使い方、ディレイの使い方の記事も参考にしてください。
よくある質問
DAW付属のピアノ音源だけでも大丈夫ですか?
大丈夫です。ベロシティとタイミング、エフェクトを工夫すれば、付属音源でも十分に使えるピアノになります。物足りなさを感じてから有料音源を検討しましょう。
Kontaktが必要な音源はありますか?
Native Instrumentsのピアノ音源など、Kontakt(または無料のKontakt Player)上で動くものがあります。購入前に、単体で動くのか、どのプレイヤーが必要なのかを確認してください。
ピアノのコード進行が思いつきません。
まずは定番の進行から始めるのがおすすめです。EDMにオススメのコード進行5つで、すぐに使える進行を紹介しています。
まとめ
- ピアノは強さで音色が変わる楽器。まずはベロシティとタイミングにこだわる
- 付属音源で物足りなくなったら、Addictive Keys、Keyscape、Pianoteqなどを試す。無料ならLABS
- 低域はベースに任せ、リバーブ・ディレイで空間を作る
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それではまた、次の記事でお会いしましょう。Happy Producing<3

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