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EQとは?おすすめのプラグインは?
EQは、ミックスで一番よく使う、そして一番大事なエフェクトです。この記事では、EDM制作でEQを使うための基本ルール、ドラムの具体的な設定例、海外で人気のおすすめEQプラグインを紹介します。結論から言うと、EQは「足す」より「削る」を基本に、必ず曲全体の中で聴きながら調整するのがコツです。プラグインは、まずDAW内蔵のEQで十分です。
この記事でわかること
- EQとは何か、どんな種類があるのか
- 失敗しないEQの基本ルール
- キック・スネア・クラップ・パーカッションのEQ設定例
- FabFilter Pro-Q 4、無料のTDR NovaなどおすすめEQプラグイン
EQとは何か
EQとはイコライザー(Equalizer)の略で、音の高い成分と低い成分のバランスを整えるエフェクトです。音作りにも、聴きやすいミックスを作るためにも使う、もっともシンプルで、もっとも重要なエフェクトと言われています。
具体的には、次のような使い方をします。
- ボーカルがこもって聴こえるなら、300Hzあたりを少し削る
- ベースの輪郭が聴こえにくいなら、倍音のある中域〜中高域を少し持ち上げる
- キックとベースがぶつかるなら、どちらかの重なっている帯域を削る
EQにはいくつかのフィルターの形があります。
| 種類 | 働き | よく使う場面 |
|---|---|---|
| ハイパス/ローパス | 指定した周波数より下(上)をカットする | 不要な低域・高域の整理 |
| ベル(ピーク) | 特定の周波数を山型に上げ下げする | こもりや耳障りな響きの調整 |
| シェルフ | ある周波数より上(下)をまとめて上げ下げする | 全体の明るさ・重さの調整 |
| ダイナミックEQ | 音量に応じてEQのかかり方が変わる | 特定の音が鳴った瞬間だけ削りたいとき |

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EQの使い方の基本ルール
EQで失敗しないためのルールはシンプルです。「そもそもEQの仕組みがよくわからない」「スタジオではどう使っているの?」という方は、以下の記事も参考になります。
- LANDR – Equalization 101
- Waves – 15 EQ Mistakes Mixers Make
これらの記事の中から、私が特に大事だと思うポイントを紹介しておきます。
- まずはEQよりもボリュームフェーダーでバランスを取る
- Boost(増やす)EQよりもCut(減らす)EQ
- Narrow(狭い)EQよりも、Wide(広い)EQ
- 不要な帯域を削るEQはコンプレッサーの前、音色を整えるEQは後ろに置くことが多い
- Q(幅)を狭くしすぎたり、カーブをSteep(急斜面)にしすぎたりすると、不自然な音になりやすい
- 大きく持ち上げないと良くならないときは、EQより音源選びや音作りを見直す
- 普通のEQで効果がなければ、ダイナミックEQ(コンプレッサーとEQの融合)を試してみる
- Solo状態だけでEQを決めない。常に曲全体のミックスの中で聴いて判断する
- 意識してReference Track(お手本の曲)と聴き比べる
よくある失敗は、ソロで聴いて「いい音」にしようとして、全部のトラックの低音や高音を持ち上げてしまうことです。全体で聴くとごちゃごちゃになるので、「この音の役割は何か」を決めて、役割に関係ない帯域を削ると考えるとうまくいきます。
ドラムのEQ設定例
ここからは、ドラムでのEQ設定例を紹介します。数値はあくまでスタート地点なので、実際の音源や曲に合わせて耳で調整してください。
①キック(Kick)

↑キックのEQ設定
まずはキックです。上のように、ハイパスフィルターを25Hzあたり、ローパスフィルターを15,000〜20,000Hzあたりにかけます。人にはほとんど聞こえない超低域などを整理しておくと、最終的にマスターに余裕が生まれ、音圧を上げやすくなります。キックの音作りはキックの音作りのコツ5選で詳しく解説しています。
②スネア(Snare)

↑スネアのEQ設定
次にスネアです。ハイパスを140Hzあたり、ローパスを20,000Hzあたりにかけましょう。キックと違ってサブベースの帯域は必要ありませんし、キックと同時に鳴ったときに邪魔をしないように超低音はカットします。ただし、Dubstepのスネアなど、低音も必要な場合はカットしすぎないよう注意します。
③クラップ(Clap)

↑クラップのEQ設定
クラップは、ハイパスを370Hzあたり、ローパスを19,000Hzあたりにかけましょう。低音はほぼいらない要素なので、Low-Mid以下はバッサリとカットしておきます。
④パーカッション(Percussion)

↑パーカッションのEQ設定
その他のパーカッションは、ハイパスを300Hzあたり、ローパスを15,000Hzあたりにかけましょう。ただし、全部のトラックで強くハイパスしすぎると、最終的にLow-Midがスカスカになることがあるので注意してください。
FL StudioならまずはParametric EQ 2でOK
FL Studioユーザーなら、純正のFruity Parametric EQ 2で、ここまで紹介した処理はすべてできます。7バンドのパラメトリックEQで、アナライザーも表示されるので、初心者にも使いやすいです。使い方は【FL Studio】Parametric EQ2の使い方で詳しく解説しています。
海外で人気のおすすめEQプラグイン
EDMプロデューサーの間では、基本的にはDAW内蔵のEQが使われています。そのうえで、定番の追加プラグインを2つ紹介します。
FabFilter Pro-Q 4
FabFilter Pro-Q 4(動画は旧バージョンのPro-Q)
大人気の追加プラグインが、FabFilterのPro-Qシリーズです。最新版のPro-Q 4は2024年12月に登場し、特定の周波数だけを狙って動的に抑えるSpectral Dynamicsなどが加わりました。細かいところまで作り込まれていて、かゆいところに手が届く素晴らしいEQです。
個人的には、特定の周波数だけを分離して聴ける機能が、ミックスをするときに本当に役立っています。ただ、何度も言いますが、基本的にはDAW内蔵のEQでも十分に仕事をしてくれますので、余裕が出てきたら買うと良いかと思います。
TDR Nova(無料)
お金をかけずにダイナミックEQを試したいなら、Tokyo Dawn LabsのTDR Novaがおすすめです。無料版でも、ダイナミックEQとして使えるバンドに加えてハイパス/ローパスを備えていて、Windows/Macの主要なプラグイン形式に対応しています。ボーカルの刺さる帯域を、声が大きくなったときだけ抑える、といった使い方ができます。より多くのバンドが使える有料版(GE)もあります。
よくある質問
EQとコンプレッサーはどちらを先にかけますか?
決まりはありませんが、不要な低域などを削るEQはコンプの前、音色を整えるEQはコンプの後に置くことが多いです。コンプの使い方はコンプレッサーの使い方やコツで解説しています。
全部のトラックにハイパスをかけるべきですか?
低音が不要なトラックにはかけると整理しやすくなりますが、かけすぎると全体が薄くなります。曲全体で聴きながら、必要なトラックだけにかけましょう。
有料のEQを買うと音が良くなりますか?
EQ自体で音が劇的に良くなるわけではありません。有料EQの価値は、作業のしやすさや視認性、ダイナミックEQなどの機能にあります。まずは内蔵EQで基本を身につけるのがおすすめです。
まとめ
- EQは「削る」が基本。ソロではなく、曲全体の中で判断する
- ドラムはハイパス/ローパスで役割に合わせて帯域を整理する
- プラグインはまずDAW内蔵でOK。慣れたらPro-Q 4や無料のTDR Novaを試す
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それではまた、次の記事でお会いしましょう。Happy Producing<3

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