コンプレッサーとは?おすすめのプラグインは?
今回の記事では、EDM制作用のコンプレッサーを買うにあたって、
- そもそもコンプレッサーとは何か?
- コンプレッサーの具体的な使い方やコツ
- 海外で人気のおすすめプラグイン
の3点を紹介して行きたいと思います。それでは早速、始めましょう!
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目次
コンプレッサーとは何か
コンプレッサーとはその名の通り「音を圧縮する」エフェクトのことです。例えば、ボーカルがサビだけ大きな声で歌っていたため、イントロが小さすぎて聞こえない時などに活躍します。声の大きさの大小差を小さくしてくれるので、全体として聞きやすくなり、おまけに全体を通して音圧(=迫力)が上がります。他にも、かなり短い時間での大小差を変えることで、KickやSnareなどのトランジェント処理(※アタック感のこと)としても使ったりします。
ちなみに、リミターやマキシマイザーは、コンプレッサーの仲間です。簡単にいえばコンプレッサーの極限バージョンで、音を圧縮しきってしまう効果があります。これによって音圧を極限まであげていくことができますので、特にマスタリングで活躍します。また、マルチバンドコンプレッサーとは、EQと融合したコンプのことで、周波数帯ごとに分離して圧縮の強弱を調節することができます。これは、周波数帯ごとに特徴が違ってくるドラムの音や、全体の音を扱うマスターチャンネルに主に使います。
コンプレッサーの使い方やコツ
もし「そもそもコンプレッサーの仕組みがわからない」「実際に制作でどうやって使えばいいかわからない」と言う方がいらっしゃっれば、以下の動画を見てみてください。コンプレッサーに関しては本当に多くの解説記事や動画がありますが、これ1つあれば十分だと思います。
Sonic Sense Pro Audioより
また、実際にドラムにコンプレッサーをかけるときのおすすめパラメータも紹介しておきます。
①キック (Kick)
↑キックのコンプ設定
キックですが、レシオを4:1,アタックを16ミリ秒,リリースを85ミリ秒,make-up gainを4dBに設定します。もちろんこれはスタートポイントで、あなたの感覚で後から細かく調節してほしいのですが、基本的にKickは強めにコンプをかけた方が、後でミックスに埋もれにくくなる傾向があります。
②スネア (Snare)
↑スネアのコンプ設定
次にスネアですが、レシオを4:1,アタックを14ミリ秒,リリースを65ミリ秒,make-up gainを3dBに設定します。キックと同じくらいビートでは大事な要素で、時にリリースの長さはテイル (終わりの部分)に関わるので、ゲートやトランジェントプロセッサーとともに、丁寧に設定してください。
③クラップ (Clap)
↑クラップのコンプ設定
次にクラップですが、レシオを4:1,アタックを10ミリ秒,リリースを60ミリ秒,make-up gainを3dBに設定します。こちらはかなり短いアタックです。リリースタイムを触って、グルーブをBPMに合わせましょう。
④パーカッション (Percussion)
↑パーカッションのコンプ設定
パーカッションのコンプ設定です。レシオを4:1,アタックを20ミリ秒,リリースを60ミリ秒,make-up gainを2dBに設定します。こちらもリリースタイムを触って、グルーブをBPMに合わせましょう。
海外で人気のプラグイン
最後におすすめのコンプレッサーのプラグインを紹介して終わりにしたいと思います。コンプレッサー系のプラグインは、機種によってノイズや圧縮の仕方にクセが出やすく、人によって好みの違いが出やすいです。海外のEDMプロデューサーの間でよく見かける追加プラグインは、
・コンプレッサー
・マルチバンドコンプ
・リミター/マキシマイザー
あたりかと思います。ちなみにこれらのプラグインは私は全て持っていて、どれも素晴らしい働きをしてくれるのですが、なぜか私は無料だったOTTを結局一番好きで使っています。どんな音にも、単純にOTTを入れるだけで前に出てきてくれて、ミックス中ではっきりと聞こえるようになるんですよね。素晴らしいプラグインですので、もしまだダウンロードしていなければ、ぜひ使ってみると良いかと思います。
以上で、コンプレッサーの使い方・おすすめプラグインの紹介を終わりたいと思います。それではまた、次の記事でお会いしましょう。Happy Producing<3
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