海外レーベルと契約したい?

現在、EDMマーケティング講座ということで、全11回にわたり、日本人の個人EDMプロデューサーが海外で活躍する方法を解説しています。今回は、EDMマーケティング講座の3回目ということで、EDMプロデューサー、特に日本人の個人プロデューサーが、どうすれば海外レーベルと契約できるのか、を詳しく解説していきます。

 


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レコード会社とは何か?

トップレーベルの例↑

EDM好きの皆さんならば、一度は

  • Spininn’ Records
  • Monstercat
  • Armada
  • Revealed Recordings

といった名前をメディアで聴いたことがあるでしょう。これらはEDMレコード会社の中でもトップの会社になります。もしこのような会社でリリースができると、

  • 自分の認知度が上がる
  • 自分の楽曲の質の証明ができる
  • 多くの地域にディストリビューションできる
  • アーティスト同士のコネクションができる

といった多くのメリットがあります。また、お金もある程度は稼ぐことができます。そのため、皆がトップレーベルと契約したいと思うのも当然でしょう。ただ、現在2019年では、必ずしもレコード・レーベルは必要ないとも言われています。それはなぜなのでしょか?

レコード会社は必要ないって本当?

第1回の記事「#1 音楽業界の仕組み」でも解説したように、現在はSpotifyやApple Musicといったストリーミング・サービスの普及により、個人でも自分の楽曲を世界中に届けられるし、SNSで宣伝まで完結してできる時代です。そのため、

  • ロイヤリティーを多く奪うレコード会社=必要なし!

といった流れが、海外の個人プロデューサーの間では主流になりつつあります。

上の記事では、デジタル・ディストリビューターの会社であるLANDRが、レコード会社が必要ない理由を記述しています。論旨としてはやはり、「ストリーミング・サービスの時代」「SNSを利用して完全に自分で宣伝できる時代」になぜレーベルが必要?といった感じです。

確かにそれも正論ではありますが、私は個人的には、必ずしもレーベルは悪ではないと思います。なぜなら私は以前、ある海外のレコード会社とロイヤリティー40%(売上の40%を奪われる)契約を結んだことがありますが、全く後悔しておらず、むしろ良かったと思っているからです。

一回会社と契約していると、その後の契約や宣伝で「◯◯と契約しています」と一言いうだけで採用率がかなり上がります。普通のビジネスのキャリアと、考え方自体は同じです。音楽業界のトップにいる人ほど忙しいため、何か結果を出している人のメールを優先して読みます

なので、絶対の正解はありません。個人でのリリースと、レコード会社との契約リリースをバランスよく混ぜることが大事なのではないでしょうか。

STEP1 : 自分にあったレコード会社を探す

では、早速レコード会社と契約する方法を解説していきます。まずはじめに注意して欲しいのが、世の中にレコード会社は無数にあるということです。ありがちなのが、いきなりSpininn’やMonstercatなどにデモを送って、瞬殺されるパターンです。トップレーベルは、すでに結果を出しているか、相当才能があるアーティストにしか興味がありません。当たり前ですが、世界中から相当数の応募がある中で、彼らに投資してもらうのは至難の技です。

そこで、今から紹介する3ステップを地道にコツコツと繰り返すことを考えましょう。

  1. 小さめのレーベルで曲を出す
  2. 徐々にファンを増やす
  3. 前回よりも大きいレーベルで曲を出す

この方法を使って1か月に1曲のペースで投稿し続ければ、ゼロから始めても、2〜3年経つ頃にはあなたが想像していなかったレベルまで大きく成長できるでしょう。

レーベルの探し方ですが、まずはLabelsBase.netSubmitHub.comにいきましょう。そして、

  • 取り扱っている主なジャンル
  • SoundcloudやSpotify、Youtubeのフォロワー数

が自分に合っているレーベルを全てメモしておきます。

他にも、これは裏技っぽいですが、Spotifyで自分とジャンルが似ているアーティストの©℗マークを調べる方法もあります。

℗ラインで隠れたレーベル発見!?

上の画像の一番下の、小さなを文章を見てください。℗2018 bitbird under〜(略)と書いてありますね。これは、San Holoが立ち上げたbitbirdというレーベルから出された曲だということを表しています。もし好きなアーティストがいたら、℗ラインもチェックしてみましょう。そこで出てきた名前を、Google検索してみて、レコード会社のホームページが出てきたらこっちのものです。

STEP2 : レーベルは1〜3つに候補を絞る

一斉送信は絶対ダメ!

STEP1でたくさん候補が出てきたとしても、絶対にすべての会社にccメール(一斉送信メール)を送ってはいけません。これは絶対のルールです。クラスの女子全員に告白メールを一斉送信しているようなものです。相手に大変失礼ですし、採用してもらえる訳がありません。

できれば1つの会社、多くても3つに絞って、1つ1つのメールを、誠実な気持ちで丁寧に書きましょう。レコード会社のホームページやSoundcloudには、必ず「Demo Submission」という欄がありますので、そこでE-mailアドレスを入手します。

STEP3 : メールの書き方(英語)

あなたが帰国子女だろうが、英語を全く知らない学生だろうが、メールの書き方は同じですので、心配せずに付いてきてください。

1. 件名

まず件名は非常に大事です。「Hello.」「(曲のタイトル名)」なんて件名は絶対にNGです。彼らは一応ビジネスマンですので、意味不明な件名を打った時点で「こいつとは仕事したくない」と思われます。

私たちの要件は「Demo Submission」ですよね。なので「Demo Submission」という言葉は必ず入れましょう。ただ、それだけだと周りの大量の似たようなメールに埋れてしまいます。そこで、「(アーティスト名) – (曲名) Demo Submission」というスタイルを取れば合格ラインでしょう。完結に要件を伝えて、かつ周りから1段階目立つ文章。自分でも工夫して書いてみてください。

2. 書き出し

ここは、できれば相手の名前を呼びかけて「Hi ◯◯.」と呼びかけたいところです。もし名前がまだわからなければ、「Hi ◯◯ Recordings.」などでも良いでしょう。相手の大切な時間を奪っては失礼ですので、スッキリと短い挨拶にしましょう。

3. 本文

まずは自分の名前、出身地を言いましょう。「I’m 〇〇./My name is 〇〇, a music producer in Japan.」など、シンプルな形で結構です。詳しい都市は、必要だと感じるなら入れましょう。(TokyoやKyotoなどには付加価値があるかもしれませんので。)年齢・職業・性別など他の要素は一切必要ないです。とにかく短くシンプルにしてください。

この後は、簡単に自己紹介をします。ここではなるべく、相手に関係のあることや、相手が驚く情報を言いましょう。「I’m currently working under (以前契約したレーベル名など).」「My spotify has over (大きな数)streams.」「(相手が知っていそうなArtist名) supports my latest release.」などです。相手に「こいつはすごいやつかも」と思わせて興味を引き、デモを再生してもらうのが目的です。

4. 絶対にmp3を添付しない!

その後は、実際にデモを聞いてもらいますが、注意して欲しいのが、「曲のデータは絶対に添付してはいけないということです。相手としては「実はウイルスが入っているかも」とも思いますから、添付ファイルは絶対に開きません。ではどうするのかといいますと、

  • 1曲だけSoundcloudのプライベート・リンクを送る

のが正解です。

Soundcloudには、楽曲を公開せずにリンクを知っている人だけに聞いてもらえる機能がありますので、そこでリンクを作成し、送ると良いでしょう。(参考 : Private Trackのリンクの作り方)ここで、相手が曲のデータをダウンロードできるように、DL Optionもつけると尚良しです。(参考 : DL Optionの付け方)「I sent a private Soundcloud link with a DL option. Link : 〇〇」とすれば完璧です。当たり前ですが、必ずどことも契約していない、リリース前の曲を1つだけ送ります。

また、簡単な曲の紹介文をかけるとさらに良いでしょう。

  • BPMは?
  • ジャンルは?
  • 既にリリースされていないか?

といったことを盛り込めばOKです。具体的には、「I have a brand new unsigned track that I would like to release on your label. It is titled “(曲のタイトル名).“ It is/has (曲の雰囲気やジャンル) so that you might find it fun to release on your label. 」などが良いでしょう。

5. お礼の挨拶

さて、ここまででだいたいの話は終わりです。最後に必ずお礼の挨拶と自分の実名(First Name=下の名前)を入れましょう。具体的には、「Thank you for your time,/ Regards,(自分の名前)」などとなります。

6. 関係するリンク

最後に、もしInstagramやTwitter、Soundcloud、SpotifyなどのSNSがあれば必ずリンクをまとめて、メールの一番下に書いておきましょう。

7. 完成例(コピーは絶対に禁止!)

今まで紹介した内容を、完成例としてまとめてみます。ただし、注意点です。これを皆がコピーするようになると、私のメールがスパムメールと勘違いされますので、文章は絶対にコピーしないでください。ご協力をお願いします。

メール本文: 完成例

これらの情報を参考にして、みなさんがレコード会社と契約できると良いですね。それではまた、次回の記事でお会いしましょう。Happy Producing<3


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カテゴリー: マーケティング