Spotifyプレイリストに入りたい!
現在、EDMマーケティング講座ということで、全11回にわたり、日本人の個人EDMプロデューサーが海外で活躍する方法を解説しています。今回は、EDMマーケティング講座の7回目ということで、日本人の個人プロデューサーが、Spotifyで再生数を増やす方法・プレイリストに入る方法を解説していきます。
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目次
Spotify=現在最も重要なプラットフォーム
Statistaより
上のグラフはSpotify有料プレミアム会員数の2015〜2018年の変化です。会員数は現在まで安定成長を見せているのがわかるかと思います。これはつまり、音楽が「個人でも稼げるビジネス」となっていることを表しています。
「どのくらい稼げるの?」という方は、現在は1再生(Stream)につき約0.0045$と言われています(Heroicより)から、1再生0.5円だと考えれば良いでしょう。ある程度人気のプロデューサーは月に500万再生は軽く超えますが、もし月に500万再生されれば、それだけで月に250万円入る計算です。また、それだけ再生される頃には、コアなファンの方もいたり、DJができたりするので、全ての売上を合わせれば、年収は・・もう分かりましたね。
それだけ、現在個人プロデューサーが作る音楽市場は成長しているのですが、再生数を増やすのにはある程度のコツが必要です。今回の記事では再生数を増やす方法を解説していきます。
何が再生数を生み出すのか?
ところで、「月に500万再生って、多すぎない?」と思った方もいるでしょう。確かに、Youtubeやブログでは一回の投稿で1万Viewを越えるのも、とても大変です。
しかしながら、音楽というコンテンツは意外に再生数稼ぎには強いです。なぜなら、「日常的に繰り返し消費されるコンテンツ」だからです。あなたも、好きなアーティストの曲は1日に10回聞いたり、毎日聞いたりしますよね。Youtubeのビデオやブログ記事ではそんなことはせず、大抵は1回見たら消費しきってしまうはずです。
つまり、質の高い曲を作ること自体が、単純に多くの再生数を生み出すのです。ただ、こんなのはある意味当たり前ですし、聞く意味がありません。ここからは、具体的なマーケティングのテクニック的な話になります。
それは、プレイリストの活用です。「プレイリストって何?」という方は、Spotifyホームページに行ってみましょう。
そこでは、Spotifyのニューヨーク本部の社員のおすすめ曲を集めたコンピレーションが表示されます。
これらのプレイリストには「フォロワー」がおり、上の画像の右下のように、世界中の数十万・数百万人が日常的に再生してくれているのです。このように大きなフォロワーを持つプレイリストに一度入ることができれば、あとは自動的に世界中で自分の曲が再生され、自動的にお金も入ってくるという仕組みを作ることができます。
どうやったらプレイリストに入れるの?
まず、プレイリストには作る人のよって3つの種類に分かれています。
- Spotifyオフィシャル・プレイリスト
- 大企業プレイリスト
- 個人作成プレイリスト
それぞれ、見ていきましょう。
Spotifyオフィシャル・プレイリスト
まずはSpotifyの社員が作っているプレイリストです。これは当たり前ですが本社のプレイリストですので、トップページやおすすめとして表示され、最も多くの再生数を生み出します。
オフィシャルプレイリストには2つ種類があり、1つはアルゴリズムを使った自動おすすめプレイリストで、例えばRelease RadarやDiscover Weeklyなどがあります。これらはSpotifyのユーザーの再生したジャンルや時間帯に応じて自動的におすすめ曲が決まります。このプレイリストに乗るには、ある程度有名になり、再生されないといけません。ほかの曲と一緒に再生され始めると、このプレイリストにも出てくるようになるでしょう。
Heroicより
一方、2つ目は、Spotifyの社員が、あるテーマに沿って作ったプレイリストです。上の画像のようなプレイリストです。これらは、見かけたことがある方も多いでしょう。
Pitching方法
公式サイトより
このような公式プレイリストに乗る方法は、1つだけあります。それはPre-Pitchingと呼ばれる方法で、英語が読める方はこちらの公式サイトで読むのが一番早いと思いますが、リリース前の曲を公式アーティスト用ページ「Spotify for Artist」の「カタログ」から「Submit a Song」を選ぶというものです。あらかじめ自分にあったプレイリストを探しておき、Pitchingしましょう。
大企業プレイリスト
Sonyが作ったプレイリストの例
皆さんは世界の音楽業界は3つの大企業で寡占されていることはご存知でしょうか。それは、
- Universal
- SONY
- Warner
の3社です。これらの会社は、Spotifyとは別の企業です。そのため、彼らはそれぞれ独自のプレイリストを持っています。大企業ですので、これらのプレイリストも、バカにならない影響力を持っています。それぞれ、
- Digster (Universal)
- FILTR (SONY)
- Topsify (Warner)
という名前でプレイリストを持っています。これらのプレイリストにも、ぜひ入りたいところです。では、どうやってこれらのプレイリストに入れるのでしょうか?
Pitching方法
まずTopsifyなどの会社名を、Spotifyで検索します。すると様々な地域のTopsifyチームが出てくるはずです。この中で、自分が載せて欲しいプレイリストを持っている地域を探しましょう。例えば、ここでドイツのベルリンのプレイリストに入りたいとします。
その次は、Linkedinへ行き、TopsifyなのでWarner Music Groupを検索しましょう。そして、ドイツのベルリン という地域でさらに検索を狭めていき、そこでヒットした個人のプロフィールを1つずつ確認します。もしそのプロフィールに「プレイリスト作成担当」などと書いてあれば、ラッキーです。すぐにメールを送りましょう。
一方で、何をしているかよくわからない社員のプロフィールも多くあるでしょう。そんな時は、「Cold Pitching」と言って、ドライな文章で、「もしプレイリスト担当の方を知っていたら教えていただけますか」くらいのメールをひたすら送ります。(くれぐれも失礼のないように、短く、シンプルに要件を伝えます。)
これを繰り返していれば、いつかは自分の曲を乗せてくれる担当者が現れるかもしれません。これに関してはグッド・ラックとしか言いようがありません。
個人作成プレイリスト
最後は、あなたも個人的に作れる普通のプレイリストです。この中には、有名人が作っていたりして意外とフォロワー数がいるプレイリストが存在したりします。上は、MrSuicidesheepのプレイリストです。
Pitching方法
このようなプレイリストは、お察しの通り、「直接連絡してお願いする」です。
できる限りE-mailで。それができなければInstagramやFacebookでもいいので、連絡します。大きなチャンネルほど反応がないことも多いのも事実ですが、やってみるにこしたことはないでしょう。音楽以外でも、有名なブロガーやスポーツ選手などのプレイリストも、意外とフォロワーが多かったりします。自分で工夫して個人プレイリストを探してみましょう。
以上で、プレイリストに乗る方法の解説を終わります。Spotifyのプレイリストを活用し、ぜひアーティストとして成長してください。それではまた、次回の記事でお会いしましょう。Happy Producing<3
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